幼き頃。
おねぇちゃんが大好きだったにも関わらず、全くモテず。
原因は、
“学力の低さ・運動神経の無さ・身長の低さ・イマイチの顔面・・・”
であることに気付く。
そこで。
『おねぇちゃんにモテるため、残るは「笑い」しかない!』
と、一大決心。
“落語・漫才・都々逸・川柳・・・”等の勉強に励む。
ところが、大人数を前に笑いを取ることに夢中になり過ぎ、
お目当てのおねぇちゃんには見向きもされず。
さらに。
そんなことばかりしていたので、本なども一冊も読むことが無いまま
成長してしまう。
高校に入り、
『おねぇちゃんにモテるため、残るは「バンド」しかない!』
と、二大決心。
“フュージョン・ロック・フォーク・歌謡曲・・・”等のあらゆるバンドに
サポートとして参加。
残念ながら、ここでも夢中になり過ぎ、
その背のちっちゃさがゆえ“ドラムセットに座ると、客席から見えなくなる”
ことに気付かず、おねぇちゃん達の視界にも入らなかった。
そして、さらに残念なことに、そのまま大人になってしまう。
まさか。
この年になって、昔学んだ「落語・漫才・都々逸・川柳・・・」が生きるとは。
そしてまさか。
未だに、おねぇちゃんにモテないままとは。
全く以って、思いもしませんでした。