榎土敦之のコラム「ヤクルト」

ヤクルト.jpg
ヤクルト

世の中には、本来の製品よりも違うところで“味”をかもし出しちゃってるものがある。

その中の一つが「ヤクルト」。
あの、ペリペリってめくる蓋。

同じような飲み物がいっぱいあるのに、ヤクルトったら、あのペリペリって蓋で「あぁ。ヤクルトだなぁ」って思わせてしまう。
飲む前にである。
あのペリペリがなかったら、ヤクルトかどうかわかんない。

話は違うが、今年はどうやら阪神が優勝という感じがしている。
プロ野球って、やっぱり親会社が優勝感謝イベントをやるんでしょ?
僕は、全然野球のことがわからないんで、阪神が優勝したら何のセールをやったりするのか知らないんだけど。

ここで気になるのが、そう、ヤクルトだ。

やっぱ、ヤクルトが優勝したら、ヤクルトがお得になるんでしょ?
まさか10本入りに1本おまけなんてチンケなこと出来ないだろうから、どうせやるなら、1本のサイズ自体を大きくして欲しいよね。

1本、2リットル入り。
入れ物の形も素材も一緒で。

もちろん、蓋も。
だって、蓋を変えちゃったら、ヤクルトじゃなくなっちゃうんだもん。

これは、すごい。
一度開けたら、飲み干さなきゃいけない。
また蓋をして保存なんて、許されない。

優勝パレードでも、みんなでっかいヤクルトを小脇に抱えてる。
そこもかしこも、みんなくそでっかいヤクルトを飲んでる。

あくまでも、あのペリペリって蓋が重要なポイント。
もちろんファンは、そのペリペリってとこで「ヤクルト、優勝だぁ~」って感じる。
だから、開けずにはいられない。
しかし、開けたら飲み干さなきゃいけない。
もう「おめでとう」なんて言ってられない。
だって、一気に飲まなきゃいけないんだもん。
みんな、ヘトヘト。
でも、また開けずにはいられない。
優勝だから。

しょうがないな。
ヤクルトだもん。

で、みんな健康。