榎土敦之のコラム「耳寄り情報！」

耳寄り情報！

なんだか、変なお誘いのメールみたいな題名だな。
大丈夫。
わりと役立つ内容が売り、だからね。

僕は、以前らーめんが大好きだった。
以前というのはもう数年前のことで、世の中が「らーめんブーム」なるものに賑わいをみせる前の話。

当時は、うまい店があると聞くと、県を２つまたいでも平気で食べにいっていた。
お腹が空いて食べに行って、帰ってきたらまたお腹が空いちゃってるくらい遠くても平気。

ものすごくいっぱいの店に行ってると、もう店構えを見たら、おいしいかどうかわかるようになってしまった。

ここで、みなさんに紹介したい店がある。

入りたくてもなかなか機会がなく、昨年になって初めて入った店。
僕の最寄の駅付近にある店なのだが、長年の僕の経験と実績を裏切った驚くべき店なのだ。

店はあまり目立たない作り。
店内も気を使っていなく、ちょっと汚め。
周りには豚骨の背油の臭い匂いが漂う。
等々、うまい店の条件が、ばっちり。
味は・・・、

・・・ものすご～く、まずい。
・・・叫びたくなるほど、まずい。
・・・かつて体感したことのない、驚愕のまずさ。

そこには、主人のらーめんに対するこだわりや、向上心、やる気が全く感じられない。

文句なしのNo.1だ。
記録に残らない、記憶に残る味だ。
その味に出会って1年、思い出すと蘇ってくる。

この驚きを、少しでも多くの人に感じてほしい。
是非、味わってほしい。

世の中のらーめん通の方々。
本物の通なら「まずい店教えて！」と聞かれたら答えなきゃいけないでしょ？　
その時に知りませんじゃ、立場がないじゃん。
適当に答えて「もっとまずい店知ってるもん」なんて言われた日にゃ、くやしいでしょ？

断然、お勧め。
自慢できる。
絶対、お姉ちゃん達に自慢できる。

僕も、友人達に教えまくっている。

ただ、誰も行ってないみたいだけどね。