榎土敦之のコラム「海中とディズニーランド」

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海中とディズニーランド

何を隠そう、ディズニーランドが大好きなのだ。

何十回も行っている。

別に、ミッキーに会いたい!とか子供に戻れる!とか、そういうんじゃなく、なんとなくあの雰囲気が大好きなのである。

遊具(今時、こんな言い方するのか?)とか一切乗らずに、ただ散歩するためだけにも行く。

話は変わって。
僕は、スキューバダイビングをやる。
昔、ここにも書いたが、一切泳げないのに。

ボードもやるが、どちらがいいと言えば、やはりダイビングだ。
こちらも別に、お魚さんに会いたい!とかキレイな海が大好き!って訳じゃない。

海の中というのは、当たり前だが、人間が住めない場所だ。
その為に全身にスーツを着たり、ボンベを担いだり、足ひれつけたりと、おおよそ陸上では世界最弱なカッコをして、中に入る。

マスクをして、レギュレータをくわえて。
海というのは地球の2/3あるので、ものすごい広い世界なハズなのに、
ものすごい閉塞感と、孤独感に襲われる。

ところが、これは、恐怖ではないのだ。

普段、どこかに遊びに行っても、ふとした時に仕事のことを考えたりとか、携帯が鳴ったりとかする。
いつも、いわゆる生活に追われてしまう。

海の中では、それがない。

別世界にお邪魔させて頂いているのだ。
どんな小さな小魚より、人間は格下なのだ。
その証拠、いつも死と隣り合わせ。
まぁ、そんな大袈裟なことではないが。

そんな海の中、生活なんて考えてるヒマはない。
人生感が変わると言うが、全くその通りというか、海の中には人生は存在しないのだ。

当たり前か。

まぁ、今回言いたいのは、同じような感覚がディズニーランドでもしますよということだ。
あそこも、言ってみれば、人間の世界ではない。
あの中で、生活はできない。

できればあの中では、携帯の電源はOFFにしておきたいものである。
たまには一人で行って、開放的な孤独感を味わうのもいいではないか。

ちなみに、プーさんが大好きだ。