榎土敦之のコラム「えもんかけ」

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えもんかけ

僕は、ハンガーのことを「えもんかけ」と呼ぶ。
だに。

もちろん、タートルネックは「とっくり」。

別にポリシーとか、わざとじゃなくて、自然にそう呼んでいる。
誰かの前で言うと、必ず「おっさん」と笑われるが、逆にそういう名でもあるということを知っているんだから、同類じゃん・・・ね。

無理して、新しい言葉を使う必要はないと思っている。
あ。
作詞をしている人間としては、いけない発言だった。

「告る」って、最近の子は言う。
僕が学生だった頃には、無かった言葉だ。
「告白する」の縮めたバージョンなのは、わかる。
だけど。
なんだか、寂しい感じがするのは、なんでだろう?
「告白する」って方が、本来の「好きな人に好きだってことを伝える」という、なんだか恥ずかしいような、歯痒いような、甘酸っぱいような感じがしない?

最近の子が「告る」という言葉で、同じ感覚を感じているとは思えないんだよな。
だって、僕にとって「告白」とは、一大イベントだもん。
重みがあるもん。

最近の子、「告りまくり」じゃん。

「ヤバい」なんか、まったく逆。
僕は、この言葉の意味として「よろしくない、危険である」など“不”のイメージを持っている。
しかし、最近は“すごくいい”の意味があるらしい。

「あのラーメン屋、食べたらマジヤバい!」
死んじゃうのか?って思ったら、大間違い。
超美味しいのである。

最近の子は、携帯電話のメールのやりとりの中で、新しい言葉を作っていくらしい。
僕なんか、ちょっとでも長い話なら、メールで打つより話した方が早いって思っちゃうから、電話かけちゃう。
だって、電話じゃん!

あ。
こういうのって、「おっさん」って言うんだよね。

それって、マジヤバくない?